立秋のご挨拶について 暑中見舞いと残暑見舞いの切り替え時期は?

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【タイトル】立秋のご挨拶について【手紙の例文集】暑中見舞いと残暑見舞いの切り替え時期は?

立秋のご挨拶

8月に入ると、夏の暑さもいよいよ本格的になり、猛暑が続く日本列島ですが、暦の上では8月7日か8日頃から「立秋」となります。
真夏の暑さが最高潮に達している時期にもかかわらず、暦の上で「秋」を迎えるというのは、少し驚く方も多いのではないでしょうか。

なぜこのような暑い時期に「秋」という季節が訪れるのでしょうか?
これは、暦上ではお盆の時期から秋が始まるとされているためです。そのため、立秋を迎えるこの時期に手紙を送る際には、夏から秋への季節の移り変わりを感じさせるような挨拶文が適していると言えます。

この記事では、2024年の立秋の日付を含め、立秋の時期に送る手紙の例文、そして暑中見舞いと残暑見舞いの違いやその切り替え時期について詳しく解説していきます。

立秋以降に送る手紙は「残暑見舞い」

まず押さえておくべきポイントは、立秋を過ぎたら、それ以降に出す手紙はすべて「残暑見舞い」になるということです。それでは、残暑見舞いにはどのような内容を書けば良いのでしょうか?

残暑見舞いの手紙を書く際に取り入れるべき要素は以下の3つです。

  1. 季節のあいさつ・時候のあいさつ: 「まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?」
  2. 近況報告: 「私たちはおかげさまで、元気に過ごしております。」
  3. 結びのあいさつ: 「残暑厳しい折、どうぞご自愛ください。」

これら3つの要素を丁寧な言葉にまとめることで、相手に対して心遣いのこもった残暑見舞いの手紙になります。

残暑見舞いの具体的な例文

実際に立秋を迎えてから送る残暑見舞いの例文をご紹介します。これをもとに、自分なりにアレンジすることが大事です。

【例文1】 「残暑お見舞い申し上げます。連日厳しい暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。私たちはおかげさまで、家族一同元気に夏を楽しんでおります。まだまだ暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。」

【例文2】 「残暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎてもなお暑さが厳しい日が続いておりますが、お変わりございませんでしょうか。私たちも元気に過ごしておりますので、どうぞご安心ください。暑さももうしばらく続くようですが、ご自愛ください。」

このように、季節のあいさつから始まり、近況報告、そして結びの言葉までをしっかりと含めることで、相手への思いやりの気持ちが伝わる手紙になります。

暑中見舞いの返事を立秋以降に出す場合

暑中見舞いをいただいたけれど、立秋を過ぎてから返事を出す場合には、少し内容を変更する必要があります。暑中見舞いをそのまま返すのではなく、季節に合わせて残暑見舞いに変えましょう。

【例文】

  • 季節のあいさつ: 「残暑お見舞い申し上げます。先日はご丁寧な暑中見舞いを頂き、誠にありがとうございました。立秋とはいえまだまだ暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。」
  • 近況報告: 「私どもも、おかげさまで家族一同元気に過ごしております。」
  • 結びのあいさつ: 「厳しい残暑が続きますので、くれぐれもご自愛ください。」

相手からのご挨拶に対する感謝を伝えつつ、季節に合った言葉を使うことで、より丁寧な印象を与えることができます。

残暑見舞いを書く際のポイント

残暑見舞いは、通常の手紙とは異なり、頭語(拝啓・敬具)といった形式は使いません。その代わりとして、「令和〇〇年 立秋」や「令和〇〇年 晩夏」といった日付を記載するのが一般的です。

暑中見舞いの場合には「令和〇〇年 盛夏」と書きますので、これらの表記を使い分けるように心掛けましょう。

暑中見舞いと残暑見舞いの違いとその境目

それでは、暑中見舞いを出す時期と残暑見舞いを出す時期の違いについて整理してみましょう。

手紙の種類 出す期間
暑中見舞い 梅雨明けから立秋の前日まで
残暑見舞い 立秋から8月末日まで

暦の上では立秋を過ぎると「秋」となりますので、その時点から暑中見舞いは残暑見舞いへと切り替わります。また、9月以降に残暑見舞いを出すのはマナーに反しますので、注意が必要です。

2024年(令和6年)の立秋の日付は?

2024年の立秋は8月7日(水)です。8月初旬とはいえ、まだまだ暑さが厳しい時期ではありますが、暦の上ではこの日から秋の始まりとされます。立秋から立冬までが暦の上での「秋」の期間となります。

立秋を過ぎると感じられる秋の気配

立秋を過ぎても、暑さはすぐには収まりませんが、よく注意してみると、雲の形が変化し、夏らしい入道雲から、いわし雲やうろこ雲が見られるようになります。また、朝晩の暑さが少しずつ和らいできたり、虫の声に秋の訪れを感じることも増えてきます。こうした小さな変化を感じ取ることで、夏から秋への移り変わりをより深く楽しむことができるでしょう。

まとめ

現代は電話やメール、LINEなどで手軽に連絡を取ることができますが、手書きで丁寧に書かれた手紙は特別な存在です。年賀状でさえも出さない若者が増えている現代だからこそ、手書きの暑中見舞いや残暑見舞いを送ることで、相手に対する気持ちをより深く伝えることができます。

季節のご挨拶を通して、大切な方との絆を感じるのはいかがでしょうか。今年は恩師やお世話になった方、あるいは遠くに住む友人へ、心のこもった残暑見舞いを送ってみるのも良い機会かもしれません。

きっと相手の方も、あなたの気持ちを感じてくれることでしょうし、自分自身も手紙を書く楽しさを十分味わうことができるでしょう。今年の夏は、ぜひ手書きのご挨拶で、季節の移ろいを楽しんでみてください。

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