会社の上司に年賀状を送るとき、どうする？
年末が近づくと、新しい年の準備が進み、日本では年賀状の作成が年末の重要な行事の一つとして恒例となっています。
しかし、ここ数年で年賀状に対する文化や価値観が変わりつつあり、特に若い世代を中心に、年賀状ではなく、メールやSNSで新年の挨拶を済ませる人が増えてきました。
実際、20代の約半数が年賀状を送らないという調査結果もあるほどです。
このように、友人や知人に対してはSNSやメールでの新年の挨拶が定着しつつある一方、社会人として気になるのが、会社での年賀状マナーです。
特に新入社員として入社したばかりの場合、「上司に年賀状を送るべきかどうか」について悩むことが多いのではないでしょうか。
さらに、「上司の住所をどうやって聞くべきか」や「普段あまり話をしない上司にも送るべきか」など、様々な疑問が出てくるかもしれません。
上司に年賀状を送るべきか？
まず、「そもそも上司に年賀状を送る必要があるのか？」という点を考えてみましょう。
新年の挨拶として年賀状を送るのは、日本の伝統的な習慣であり、昔は直接自宅を訪れて挨拶をするのが一般的でした。しかし、現代では年賀状を通じてその役割を果たすようになっています。
上司への年賀状も、この慣習に基づいて感謝や敬意を表す手段として活用されています。
ただし、会社の方針や職場の雰囲気によっては、年賀状やお歳暮といった形式的なやりとりを廃止しているところもあります。
年賀状が推奨されていない職場で無理に送るのは避け、まずは自分の職場の年賀状習慣を確認してから判断することが大切です。
上司の住所がわからない場合
年賀状を送ることに決めた場合、次に問題となるのが「上司の住所を知らない」ことです。
以前は社員の連絡先がまとめられた住所録が社内にあり、そこから住所を調べることができましたが、現在では個人情報保護の観点から、社員の住所を公開している会社は少なくなっています。
このため、上司に年賀状を送りたいと思っても、住所をどうやって聞けばよいのか悩むことがあるかもしれません。
直接上司に尋ねる
最もシンプルで確実な方法は、直接上司に「年賀状をお送りしたいので、住所を教えていただけますか？」と丁寧に尋ねることです。
敬意を払って礼儀正しく尋ねれば、多くの場合、上司も快く住所を教えてくれるでしょう。
新入社員からの年賀状に対するこのような丁寧な対応は、礼儀正しさの表れとして好印象を持たれることが多いです。
メールで尋ねる方法
ただし、「直接聞くのが気恥ずかしい」と感じる場合もあるかもしれません。
そのような場合は、メールで住所を尋ねる方法もあります。
メールを使う際には、例えば「お忙しいところ失礼いたします。
新年のご挨拶を年賀状でお送りしたく、差し支えなければご住所をお教えいただけますでしょうか」といった、簡潔で丁寧な表現が適切です。
文面があまり堅苦しくならないよう、簡潔にすることも大切です。ただし、職場によってはメールでの問い合わせを好まない場合もあるため、社内の雰囲気を確認した上で判断しましょう。
会社の住所録を利用しても良いか？
一方、「会社の住所録を使って年賀状を送っても問題ないか？」と疑問に思うこともあるでしょう。会社内で公式に年賀状のやり取りが行われている場合や、住所録が配布されている場合には、基本的にはそれを利用して年賀状を送っても問題ありません。
ただし、最近では個人情報保護の観点から、無断で住所録を使用することは推奨されていません。どうしても年賀状を送りたい場合は、上司に直接尋ねて住所を確認するのが安心です。
中には、住所を尋ねても教えてもらえない場合もあるかもしれませんが、その場合は無理に年賀状を送らないことも一つの礼儀です。
年賀状を送らない場合でも、年始の挨拶で感謝の気持ちをしっかり伝えれば、十分に礼儀を果たせるでしょう。
年賀状を送る際の心構え
年賀状は、日ごろお世話になっている方への感謝の気持ちを込めて送るものです。義務感で形式的に送るのではなく、「お世話になっている気持ちを伝えたい」という真心を込めることが大切です。
特に上司に対しては、丁寧な挨拶を込めることで良い関係を築くきっかけにもなります。
手書きで一言メッセージを添えるなど、少しの工夫で感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
まとめ
上司への年賀状は、職場の方針や上司の意向に合わせて対応することが大切ですが、新年の挨拶として感謝の気持ちを伝えるよい機会でもあります。
年賀状を送る際には、直接上司に住所を尋ねるか、メールで依頼することが一般的です。
また、個人情報保護のため、会社の住所録を無断で利用することは避けるべきでしょう。
もし年賀状を送れない場合でも、年始の挨拶で感謝を表せば礼儀は十分に果たせます。
年賀状は、単なる形式にとどまらず、相手への敬意や感謝を表す手段の一つです。
上司に送る際も、心を込めて丁寧に作成し、感謝の気持ちが伝わるようにしましょう。
特に新入社員の場合、礼儀正しい年賀状の送り方は、良い印象を与えるポイントとなりますので、ぜひこの機会に自分の誠意を伝えてみてください。
