実際に試してわかったリモートワークの利点と課題、その解決策
ここ2~3年でリモートワークが急速に普及しました。
多くの企業や個人がこの新しい働き方に適応する中、現在の落ち着いた状況において、リモートワークのメリットとデメリットを再評価する時期が来ています。
リモートワークを今後も続けるべきか迷っている方、新たに導入を検討している企業、あるいは働き方の柔軟性を高め、働き方改革を推進したいと考えている方々に向けて、筆者の経験を基にリモートワークの利点と課題、そして課題を克服するための具体的な方法について詳しく解説していきます。
リモートワークの利点
- 時間や場所にとらわれない働き方
リモートワークの最大の利点は、働く場所や時間を柔軟に選べる点です。これにより、通勤時間を削減し、その分を仕事や個人の時間に充てることが可能になります。また、特定の場所に縛られずに作業できるため、生活環境に合わせた働き方が実現できます。 - 家庭との両立がしやすい
リモートワークでは、家事や育児をしながら仕事を進めることが可能です。特に子育て中の方にとって、柔軟なスケジュールを組むことができるのは大きなメリットです。 - 成果に基づく評価が得られる
リモートワークでは、勤務時間ではなく実際の成果に基づいて評価が行われることが一般的です。これにより、効率的に仕事を進めることが促進され、個々の成果がより重視されるようになります。
リモートワークの課題とその解決策
リモートワークには多くの利点がありますが、いくつかの課題も存在します。以下では、それらの課題と筆者の実体験を基にした解決策を紹介します。
- 自己管理が求められる
リモートワークは自由度が高いため、自己管理が求められます。
しかし、家にいるとつい誘惑に負けてしまい、仕事のペースをつかむのが難しいことがあります。筆者は、特にスマートフォンが最大の敵でした。
そこで、仕事を始める前に、個人のスマホを別の部屋に置くようにしています。また、仕事用のスマホには仕事関連のアプリしか入れておらず、集中を妨げる要因を排除しています。
さらに、チャットやメールの通知も集中を妨げるため、これらをオフにすることをお勧めします。これにより、集中力を高め、効率的に仕事を進めることができます。 - 雑談や相談の機会が減る
リモートワークでは、オフィスでの何気ない雑談やちょっとした相談がしづらくなる。
この問題を解決するために、少人数のチームでチャットアプリを活用した「雑談・相談チャネル」を設けることを提案します。
これにより、気軽に意見交換ができ、対面でのコミュニケーションに近い感覚を得ることができます。重要なのは、チームの人数を10人程度、最大でも20人以内に抑えることです。
これ以上の人数になると、発言しづらくなる傾向があります。 - 自宅で集中できる環境が整っていない
自分だけの作業スペースがないと、リモートワークを行うのは難しく感じることがあります。家庭内での仕事空間を確保するために、家族と協力して、干渉されないスペースを確立することが重要です。
筆者は幸いにも個室を持っていますが、友人の中には、子供部屋を仕事スペースとして使っている人もいます。
また、近くのコワーキングスペースやカフェを利用するのも一つの手です。頻繁には利用できなくても、月に数回程度ならば気分転換としても有効です。 - 仕事とプライベートの境界が曖昧になる
リモートワークでは、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。
この問題を解消するためには、仕事をしない時間帯に「会社のPCやスマホを別の部屋に置いておく」ことが有効です。
これにより、仕事の時間とプライベートの時間を明確に分けることができます。また、スケジューラを活用して、勤務時間外をスケジュールに記入しておくと、他の人にもあなたの状況が伝わりやすくなります。 - 部下の成果が見えにくい
管理職の立場からよく聞かれる課題は、リモートワークでは部下の働きぶりが見えづらくなるという点です。
しかし、オフィスにいるからといって、必ずしも成果が出ているとは限りません。
逆に、リモートでもしっかりと成果を上げている場合もあります。この課題に対処するためには、まず成果物を明確に定義することが重要です。
そうすることで、上司も部下もお互いに評価に納得感を持つことができます。
まとめ
この記事では、リモートワークの利点と課題、そしてその解決策について詳しく解説しました。リモートワーク課題も少なくありませんが、適切な対策を講じることで、これらの課題を克服し、より充実したリモートワークライフを実現することが可能です。
今後もリモートワークに関連する情報を発信していきますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。